近年重要さを増しているレース。ドバイ国際競走への足慣らしとしてスターホースが登場するようになり、さらには昨年からGIに格付けされた
大阪杯への
ステップレースとしての役割も担うようになった。
ただし、豪華メンバーが集結するようになりながらも、小回り中山コースらしい独特の難しさがあって、毎年人気通りの決着にはなっていない。高配当を期待してチャレンジできる余地があって、馬券的にも楽しめるレースになっている。
1.背負っている馬が強い
57kg以上を背負った馬が過去10年で8勝して2着6回。紛れやすい小回り中山1800m戦ではあるが、最後は底力の争いになって格上馬が抜け出してくる。一昨年はダービー以来の久々だった
ドゥラメンテが好時計勝ちして、2014年は中山コースを不安視された
ジャスタウェイが圧勝した。
2.リピーターレース
カンパニーが2勝、さらに過去には
バランスオブゲームが2勝、
ローエングリンも2勝しているように、このレースだけはめっぽう強いという馬がいる。当然のように、キャリア豊富な高齢馬の活躍が目立つレースでもある。
3.2000m以上の実績を重視
過去10年の勝ち馬9頭(
カンパニーが2勝)のうち8頭には、それ以前に2000m以上の重賞で勝鞍があった。唯一の例外である
トーセンクラウンも、2000m以上で3勝して2000mの
福島記念で3着の実績を持っていた。マイル路線と中距離路線の一流馬が相まみえるレースだが、中距離タイプ有利という傾向が明確だ。
サクラアンプルールは昨年人気薄で2着してあっと言わせたが、
札幌記念を勝利してそれがフロックでなかったことを証明した。年末の
有馬記念では最下位に沈んだが、落馬しそうになるほどの大きな不利を受けてのもの。前走の悔しい思いを得意条件で晴らしたいところだろう。