ファンが「フトシ先生、お疲れさまでした!」「ありがとう!」と名残を惜しむ。帽子を取って深々と頭を下げた小島太師のほほ笑みの裏には、言葉で表現できない感情が渦巻いていたことだろう。
25日、
中山記念の
ディサイファは6着。「勝負は甘くない。オレが一番、身に染みて知っている。馬には感謝の気持ちでいっぱい」と、自分とともに引退する愛馬の力走をねぎらった。
1965年の騎手デビューから52年。数々の栄光に輝いた。一方、その何倍もの辛酸をなめたが、「悔いはないし最高の競馬人生。それにしてもあっと言う間だった」と振り返る。今後は競馬の評論活動などを行う予定。「外から見れば違った感覚が生まれるそう。それが楽しみ」。これまで同様、
ポジティブな発想で、第二の人生を謳歌(おうか)する。
提供:デイリースポーツ