3月4日に中山競馬場で行われる
皐月賞トライアル・
弥生賞(GII・芝2000m)に未出走馬の
ヘヴィータンク(牡3、栗東・
森秀行厩舎)が登録している。
通常、3歳の未出走馬・未勝利馬はオープン競走に出走できないが、3歳春GIの
トライアル競走は別となる。本番の
皐月賞は、未勝利馬・未出走馬は出走できない。では、
弥生賞の
ヘヴィータンクのケースでは、優先出走権はルール上どうなるか。
弥生賞のような、本来3着以内に優先出走権が与えられる
トライアルレースでも、「未勝利馬・未出走馬が出走する場合、3着では優先出走権が与えられない(=2着以内であれば優先出走権が与えられる)」規則になっている。考え方としては、「未勝利馬」とは「収得賞金が0円の馬」という定義になるので、勝った場合はもちろん、重賞で2着に入ることでも収得賞金が加算され、未勝利馬ではなくなり、上記の「(本番は)未勝利馬・未出走馬は出走できない」規則から外れることができると捉えた方がわかりやすいかもしれない。
つまり、
弥生賞の
ヘヴィータンクの場合は2着以内が
皐月賞出走のためには必要となる。これが
若葉Sや
アネモネSなど重賞ではない
トライアル競走であったならば、(収得賞金が加算される)1着が求められる。