「
弥生賞・G2」(4日、中山)
2歳王者
ダノンプレミアムが、1番人気に応えて完勝。重賞3連勝で東西の評判馬を蹴散らし、デビューから無傷のV4を決めた。05年の
父ディープインパクト以来となる、無敗の
皐月賞制覇に堂々とリーチをかけた。1馬身1/2差の2着に2番人気の
ワグネリアン、3着に4番人気
ジャンダルム。上位3頭が
皐月賞(4月15日・中山)への優先出走権を獲得した。
まさに“極上”の走り。ラ
イバル9頭を従え、4角手前から早め先頭に立った
ダノンプレミアムが、雄大なス
トライドで直線外めを抜け出しにかかる。末脚にかけた
ワグネリアンも懸命に脚を伸ばすが、昨年の2歳王者を脅かすまでには至らず。ラスト数完歩は流す余裕すら見せ、悠々と先頭で無傷4連勝のゴールを切った。
全く危なげがなかった。2番手追走から最後の直線に入る場面。川田は「(内めの)馬場があまり良くないので3、4角から外へ。いい雰囲気で回ってこられました」と振り返る。馬場のいい箇所を走らせるため、距離損を覚悟で馬場の中央へ。堂々たる横綱相撲で試走を終え、「無事に今年初戦を乗り越えることができました」と満足そうに汗を拭った。
本番と同じ舞台を最高の形でクリアした。「ワンターンのコースを続けていたので、幾分か気になる部分はありましたが、まずは無事に、ですね」。ホッとした表情の中内田師は「少し
テンションの高いところが今後の課題」と気を引き締めることも忘れない。
それでも、主戦は「コーナー4つや2000メートルも対応できたし、これで
リラックスして次に臨めると思います」と、ひとつずつ着実に階段を上る相棒を頼もしげに見つめる。
三冠馬に上り詰めた
父ディープインパクトと同様に、無敗で
トライアルの
弥生賞をV。次なる目標は、その父以来となる無敗の
皐月賞制覇だ。同期の有力馬を撃破し、2歳王者から“絶対王者”へと
ランクアップ。世代最強の肩書を守ったまま、クラシック本番に歩を進める。
提供:デイリースポーツ