かつては
宝塚記念の
ステップレースだったが、2012年に
有馬記念の
ステップに。そして昨年からは
大阪杯の
ステップへと、施行時期が目まぐるしく変わってきた。しかし、どの時期に行われても、本番での好走馬を送り出す重要レースであることに変わりはない。昨年の
大阪杯でも、2着の
ステファノスと3着の
ヤマカツエースが
金鯱賞を
ステップにしていた。
1.ペースが上がりにくい
スタート直後に上り坂があって、すぐに1コーナーに飛び込んでいくコースレイアウト。よほどのことがないかぎりペースが上がりにくい形態になっており、立ち回りの器用さと瞬発力が要求される傾向が強い。
2.人気どおりの決着とはいかない
GI直前に行われる
グレード別定戦で、GI好走実績のある強豪が毎回多数出走するレースでありながら、なかなか順当には収まらない。過去10年で馬連が3桁配当で収まったのは、京都で行われた2011年のみ。昨年は
小倉大賞典を4着に敗れていた
ロードヴァンドールが2着に逃げ粘り、一昨年も前走で準オープンを敗れていた
パドルウィールが2着に入っている。
3.
ディープインパクト産駒は勝ち味に遅い
このコースで強い種牡馬は
キングカメハメハ。過去3年で勝率14.3%と、盤石の強さを見せる。勝率ベースでは
ゼンノロブロイ、
メイショウサムソンと続いて、
ディープインパクトは勝率6.0%と勝ち味に遅くなる。昨年も2番人気の
プロディガルサン、3番人気の
ステファノスが掲示板外に敗れた。
ヤマカツエースは2016年の冬、昨年春とこのレースを2連勝。小回り芝2000m戦では、他に
中山金杯と
福島記念も制しており、この条件のスペシャリストと言える存在。秋のGI戦線ではこの馬には不向きな条件が続いたこともあって消化不良に終わったが、芝2000mの大レースが続く春シーズンこそがこの馬の大目標になる。