桜花賞トライアルだが、距離が短く回りも内回りで、本番との関連性はあまり高くない。しかし、牝馬限定戦としては貴重なGIIで、1着賞金も5200万円。短距離志向が強い馬にとっては、ここが最大目標になるケースもあり得る。もちろん、
桜花賞の優先出走権獲得に燃える馬も多数参戦して、毎年フルゲートの混戦になる。
1.ス
プリンターの素質が開花する
一昨年の勝ち馬
ソルヴェイグは、3か月後に函館ス
プリントSを制して、
スプリンターズSでも3着に入った。2014年の勝ち馬
ベルカントは、サ
マースプリントシリーズを2回制覇する名ス
プリンターに育ったし、2009年の勝ち馬
ワンカラットは古馬1200m重賞を3勝した。
2.クラシック血統は不振
ディープインパクト産駒は過去7頭が出走して[0-0-1-6]。過半数の4頭が3番人気以内に支持されていた。
キングカメハメハ産駒も[0-1-1-3]と、二大種牡馬の産駒はこのレースでは苦戦を強いられている。
3.大型馬に要注目
昨年の勝ち馬
カラクレナイは478kg、一昨年の勝ち馬
ソルヴェイグは460kg、2014年の勝ち馬
ベルカントは470kg、2013年の勝ち馬
メイショウマンボも470kg。それ以前も498kgの
フレンチカクタス、492kgの
ワンカラットと、
パワーに自信がある大型馬が力量を発揮しやすいレース。
モルトアレグロは
リエノテソーロや
マテラスカイを出したスパイツタウン産駒で、パワフルな外国産馬。成長途上ながら前走で476kgと、牝馬らしからぬ堂々たる馬格を誇る。関東馬ながら関西への輸送経験が豊富な点も強調材料だ。