「
金鯱賞・G2」(11日、中京)
狙うはもちろん3連覇だ。開催時期の変更もあり、変則になるが、18年3月現在
金鯱賞を連覇中(16年12月、17年3月)の
ヤマカツエースには、同一重賞3連覇が懸かる。また、今回勝てば、
グレード制を導入した84年以降では芝2000メートル重賞の勝利数最多タイの5勝目となる。
状態は確実に上昇カーブを描いていた。枠順も願い通りの1枠1番。希望を抱いて
有馬記念(10着)に挑んだ
ヤマカツエースだったが、4着だった前年の成績を上回ることはできなかった。
年齢を一つ重ねたことで、より中距離指向が強くなってきたと言うことなのかもしれない。2500メートルは微妙に長く、
スイートスポットはやはり過去4勝を挙げている2000メートルだ。この
金鯱賞を2連覇しているように、中京〈2010〉という
ファクターが加わる今回は、これ以上望めない舞台での戦いとなる。
「距離に関しては、やはり2000メートルが一番いいでしょう。いい状態で臨めそうですし、中京コースでは結果を出してくれていますからね」。17年は
有馬記念4着からの逆襲。前々回(16年12月)は15着に敗れた
天皇賞・秋からの反転攻勢で、ともに勝利した。池添兼師が「このステージであれば、きっと」と話すように、過去2度の軌跡が勇気を与えてくれる。
「相性のいい場所ですからね。ここでいいところがないと、次のG1(
大阪杯)に向けて楽しみが減ってしまうので」と指揮官は前を向く。勝利すれば、
グレード制が導入された84年以降では、芝2000メートル重賞の勝利数が5勝となり、あの名牝
エアグルーヴの持つ最多勝記録(芝2000メートル重賞)に並ぶ。
タップダンスシチー(03〜05年)以来2頭目の
金鯱賞3連覇へ。記録にも記憶にも残るV3を目指す。
提供:デイリースポーツ