「
阪神スプリングJ・G2」(10日、阪神)
「オジュウ(
チョウサン)のためにも負けられない。プレッシャーはある」。そう胸の内を明かすのは、
阪神スプリングJに出走する
アップトゥデイト(牡8歳、栗東・佐々木)の主戦・林満明騎手(51)=栗東・フリー=だ。昨年末のレコード決着だった
中山大障害で、後続を突き放して名勝負を見せた2頭。
中山グランドJ(4月14日・中山)での再戦を前に、ラ
イバルに先駆けて始動する。
その前走は、大逃げでファンを沸かせた。「ハイペースの方がいいタイプ。もまれるとダメ。ヨーイドンよりもスタミナ勝負がいい馬」と話す鞍上の作戦通りのレース。「勝っていれば“神騎乗”と言われたかもしれないね」と笑わせたが、「アップも大したもん。あのペースで残るんだから」と、底力を再認識した一戦だった。
阪神スプリングJは今回が4年連続の参戦。過去3年は4、2、2着と敗れたが、「勝っていないのはたまたま。勝つ力は十分」と言い切る。あと12回と迫る障害通算2000回騎乗を最後に引退するベテランは「全力で悔いの残らないように乗りたい」とキッパリ。新旧
最優秀障害馬が激突する春の大一番に向け、人馬とも弾みをつけてほしいものだ。(大西修平)
提供:デイリースポーツ