春の天皇賞へ繋がる古馬長距離路線の重要レースだが、昨年の勝ち馬
サトノダイヤモンドは今年は
金鯱賞に回り、2着馬の
シュヴァルグランは
大阪杯に出走予定。春の古馬中距離路線が充実したあおりを受けており、今後もこの傾向は続くかもしれない。
1.4歳馬に有利な斤量規定
過去10年で4歳馬が勝率15.4%、連対率34.6%と年齢別でトップの成績。5歳(連対率23.1%)、6歳(連対率10.7%)を上回る。2200m以上の長距離カテゴリーにおいては、4歳の3月まで5歳馬以上に対して1kgの減量が与えられる規定になっており、それが有利に働いている。
2.近走不振馬は狙いづらい
過去10年間で、前走で掲示板外の凡走をしていた馬が勝ったのは、2015年の
ゴールドシップの1回だけ。残り9頭のうち6頭は、前走でも3着以内に好走していた。
3.小回り実績が必要
過去10年の勝ち馬にはすべて、中山や京都・阪神の内回りなど、直線が短いコースの芝2000m戦以上で勝利した実績があった。2着馬についても、10頭中8頭がこの条件をクリアーしている。コーナー6回でゴール前直線が短いというコース設定なので、不器用な面が残るタイプは勝ち負けにかかりにくい。
3000m超のレースを4勝という名ステイヤー・
アルバートがいるが、ここは4歳馬
クリンチャーに注目したい。もともと叩き良化の傾向があった馬で、休み明けでの
京都記念勝利は地力強化の表れと考える。直線が短い阪神に替わるのはプラスで、雨で馬場が渋るようなら鬼に金棒と言える。
阪神大賞典8勝を誇る
武豊騎手への乗り替わりも注目材料。