船橋競馬場(天候:晴 馬場:やや重)で行われたダート
グレード競走、第63回
ダイオライト記念(第11競走・JpnII・4歳以上オープン・ダート2400m・1着賞金3200万円)は9頭が出走した。
好スタートを切った3番人気
マイネルバサラが先手を取ろうとしたが、内から1番人気
ケイティブレイブがすぐさま交わしてハナに立ち、この2頭から離れた3番手が2番人気
アポロケンタッキーとなり、さらに離れた4番手が大井の
ウマノジョーとなった。
2周目に入り、向正面で
アポロケンタッキーが差を詰めて3頭が並んで一気にペースが上がり、3コーナーで
マイネルバサラが遅れ始めた。最後の直線では追いすがる
アポロケンタッキーを
ケイティブレイブが振り切り、1馬身半の差をつけて優勝した。勝利騎手は
福永祐一、勝ちタイムは2分34秒8。
アポロケンタッキーから2馬身差で
マイネルバサラが3着となり、そこから大差で
ウマノジョーが4着。
JRA所属馬3頭が人気どおりに上位を占めた。
ケイティブレイブは
父アドマイヤマックス、
母ケイティローレル(
その父サクラローレル)という血統の牡5歳栗毛馬。通算成績は28戦9勝(
地方競馬では13戦7勝)となり、今年1月の
川崎記念(川崎)に続き重賞7勝目。2月末で引退した目野哲也調教師から
杉山晴紀調教師の厩舎に転厩して初めての出走だった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ケイティブレイブ 福永祐一騎手
「1600メートルの後でムキにならないか心配しましたが、遅くないペースの中、いい集中力を保って走っていました。
アポロケンタッキーがいい勢いで来て、馬が3コーナーで慌てましたが、よく凌いでくれました」
杉山晴紀調教師
「プレッシャーを感じていましたが、頑張ってくれました。馬にストレスを与えない事が何よりと考えていましたので、目野厩舎での話を聞いて、うまくスライドできるようにやってきました。レースはつつかれるような形で心配しましたが、余力十分でしたし、競られた時に反応したのを見て、大丈夫だと思いました。この後、
帝王賞に向かうことになると思います。間に一戦挟むかどうかなど、オーナーと相談して、馬の状態次第で決めることになると思います」
2着
アポロケンタッキー 内田博幸騎手「馬の状態は良かったです。向正面から相手にプレッシャーをかけて行きましたが、勝った馬が強かったです」
3着
マイネルバサラ 柴田大知騎手「最後またジワジワ来ていますし、うまく運べましたが、上位2頭が強かったです。この馬も力をつけていますし、距離は大丈夫です」
4着
ウマノジョー 御神本訓史騎手「折り合い自体は問題ありませんでした。展開がバラけ過ぎて、集中力を欠いた感じでした」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI