天皇賞(春)に向けた東の最終
ステップ競走。土曜重賞ということで若干地味な印象があるが、2014年の
天皇賞(春)で1-3着を
日経賞組が占めるなど、ここを
ステップにして天皇賞を制した馬は、過去10年で3頭に上る。
1.逃げ・先行馬が活躍
過去10年のうち中山競馬場で行われた9回では、4コーナーで5番手以内の馬が7勝、3番手以内だと5勝。昨年は7番人気の
ミライヘノツバサが早め先頭から2着、2012年は12番人気の
ネコパンチが逃げ切りと、逃げ・先行馬の活躍が目立つレース。
2.GIII以下からは通用しない
前走でGIII以下を使われていた馬は、大逃げした
ネコパンチの勝利があるだけの[1-0-3-46]で、上がり馬の勢いはほとんど通用していない。むしろGII以上で負けてきた馬の巻き返しに妙味がある。
3.別定GIIなのによく荒れる
障害帰りの殿人気
テンジンショウグンが勝って、馬連20万馬券という大波乱になったのはもう20年も前のことだが、過去10年でも馬連4000円以上の配当が5回と、「荒れる
日経賞」の伝統は健在である。
注目は
ロードヴァンドール。
ダイワメジャー産駒で2000m以下を主戦場にしてきたが、
横山典弘騎手の進言もあって距離を延長した
日経新春杯で接戦の2着。勝ち馬よりも2kg重い斤量を背負ってのものだけに価値があった。キレ味不足をスタミナでカバーできる長丁場で安定味を増した印象で、
パワーを要する中山芝2500mはこの馬にぴったりだろう。