第48回
高松宮記念(25日=中京芝1200メートル)にエントリーしている
レッツゴードンキ(牝6・梅田)といえば、どんな仕事にも全力で取り組み、相応の結果を出す
キャリアウーマンのイメージだが、一部のファンからは、時折見せるかわいらしい表情、しぐさが注目を集めている。果たしてその実態は!? 身近で取材を続け、もはや“ギャップ萌え”状態の栗東の坂路野郎・高岡功記者が、彼女の大仕事の絶好機を見逃すはずがない。
ネットの検索エンジンで「
レッツゴードンキ」と入力すると、まず上位に出てくる関連ワードは意外にも「かわいい」。調教パートナーの前原助手が、そのあたりの“解説”をしてくれた。
「一昨年の
高松宮記念(8着)の時が最初でしたね。カメラに寄ってくる(
レッツゴー)ドンキが話題になって、それから“かわいい”と人気が出ました」
今でもネットで探せば、その時の動画を見ることができる。レース前、待避所に入ってきた
レッツゴードンキがいきなりテレビカメラに近寄ってきて、興味深そうにジロジロとチェック。その行動に思わず鞍上の岩田も笑ってしまう…といった感じ。前原助手によれば、昨年暮れの香港遠征時(ス
プリント6着)にも、かわいらしい面を見せていたそうだ。
「慣れない環境だったのもあって。遠征に一緒に行った牝馬の
スマートレイアー(
香港カップ5着)が近くにいることが安心感を与えてくれていたんでしょうね。あの馬がいない時はとにかく寂しがってしまって、ずっと鳴いていたんです」
その時の様子をスマホの動画で見せてもらったが、馬房の中で落ち着きをなくし、鳴く姿はまるで幼い女の子のよう。ちなみに
スマートレイアーと隣同士で、仲良く馬房に収まる姿も、ネットでは“萌え画像”として人気になったそうだ。
ただし、そんなかわいい面がありながらも、競馬にいけばパワフルな走りを見せる…これこそが
レッツゴードンキの一番の魅力だろう。
「前走のフェブラリーS(5着)にしても、ダートの強豪相手にあれだけ頑張ってくれて。普通ならレース後、ガタッときそうなところですが、そんな面をまったく見せないんだから、本当に大したものですよ」
昨年の
最優秀短距離馬に輝いた
レッドファルクスとは、昨春の
高松宮記念でクビ差先着の2着。そして秋の
スプリンターズS2着時もまたクビ差の大接戦だった。今回もまたまた、その
レッドファルクスが最大の強敵となるが…。
「
スプリンターズS当時は(
ヴィクトリアマイル11着からのぶっつけで)間に合わないかも…というような状況でした。それでもあれだけ走ってくれましたからね。今回の方が当時よりはるかに順調にきています。
1週前(15日)にあれだけの時計(坂路4ハロン49・2-12・6秒)を出したのに、追い切り後はケロッとして、カイバをバリバリ食べてましたから。分かりやすい馬で、仮に調子が良くなかったら、カイバもあまり食べず、“近寄ってこないで”といった感じで馬房の奥の方にずっといるんですよね(笑い)」
2015年
桜花賞以来、約3年ぶりのG1勝利なるか。競馬界の「強カワクイーン」
レッツゴードンキのファイトが今から楽しみでならない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
東京スポーツ