「
毎日杯・G3」(24日、阪神)
さぁ、ダービーへ-。
ブラストワンピースが重賞初制覇。土付かずの連勝を3に伸ばした。
力が違った。好位から運び、窮屈になった直線入り口はラチと馬をはじくように先頭へ。ステッキは残り150メートルで打った1発だけ。最後は流してゴールする余裕のVだ。池添は「この距離に変わって、テーマを持って臨んだレース。しっかりと反応して強かった。内容も結果も満点だったと思う」と納得の表情。大竹師も「ラチにぶつかって普通なら下がるところを、吹っ飛ばすぐらいで飛び出してきた」と圧巻の内容に舌を巻いた。
1800メートルの新馬戦Vのあとは2400メートルで快勝。今度は再び距離を戻しての3連勝。指揮官は「2400メートルで後手に回ったので。1800メートルで前へ行けたら、と。自分から位置を取れないと、上の舞台になると厳しくなる」と意図を説明する。
セオリー通りではない使い方だが、次走が
皐月賞ではなく、ダービーだからこそ進めた策だ。「イメージ通りの競馬ができた。ダービーまで時間があるので、ゆったり疲れを取りながら。落ち着いて臨めればと思います」と大舞台に目を向けた。
ディープスカイや
キズナに、この馬の母
父キングカメハメハと、過去にダービー馬を送り出した登竜門。その扉を力強く突破した無敗馬が、5・27の頂点獲りを誓う。
提供:デイリースポーツ