「
大阪杯・G1」(4月1日、阪神)
もう決めなければならない。
スワーヴリチャードが待望のG1初制覇で、18年の快進撃をスタートする。
3度のG1挑戦はその壁にはね返された。
皐月賞6着、ダービー2着とクラシックで無冠に終わり、
有馬記念は4着に敗れた。4歳の18年こそは-。熱い思いを抱いて迎えた
金鯱賞は盤石のレース運びで快勝。始動戦で好発進を決め、M・デムーロは「いい勝ち方だった。余裕があったから、最後は耳を絞っていたけど。いい馬だし、成長も感じる」と力強くうなずく。
ただ、今回は右回りの阪神。重賞3勝の左回りに対し、右回りは未勝利戦の1勝と左右の実績に差がある。癖が目立ったのは
有馬記念。直線で内にモタれて他馬と接触する場面があった。主戦は「右、左は関係ない。どっちでも苦しいとモタれる。賢いけど、性格が悪い」と説明。久保助手は「調教のスピードではモタれないけどね。
有馬記念もモタれてなかったらと思うだけに…。右回りでスムーズな競馬ができるか。そのあたりはミルコも分かっているから」と鞍上の手腕に託す。
仕上げは万全だ。前走は10キロ増で出走。「成長分。体高も伸びて大きくなったし、古馬らしくなった。自分で体をつくる馬。使った上積みもありそう」。仕上げ人は出来の良さに胸を張る。遅咲きといわれる
ハーツクライ産駒。この馬も例外ではなく、緩やかな成長曲線を描き続ける。「これからの馬。何とかG1を獲りたい」。機は熟した。初の戴冠で古馬王道路線の主役を張る。
提供:デイリースポーツ