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大阪杯・G1」(4月1日、阪神)
勢いは本物だ。3連勝中の
トリオンフが初めてG1舞台を踏む。
去勢が大きな転機となった。セン馬になったのはデビュー3戦目のあと。3歳になってすぐという早い決断だったが、効果はすぐに表れる。気の悪さが解消して、能力を発揮できるようになった。「去勢は早い時期にした方が効果がある」。こう話すのは担当の阿南厩務員。かつて重賞ウイナーの
オースミロッチなどを手がけたこの道45年のベテランだ。「去勢後に担当したけど、その前は競馬前にイレ込んで終わっていたみたい。今はイレ込まないし、普段もおっとりしている」と扱いやすさを強調する。
500万下の身からわずか半年で重賞制覇。相手が強化されても、さらにその上を行くように力を付けてきた。「3連勝は、乗り役に教えてもらいながらという感じ。レースも折り合うからね」と仕上げ人がうなずく。「相手が相手やからね。でも、出来は前走より良さそう」。ラ
イバルたちには一目置くが、出来の良さには胸を張る。成長カーブを鋭角に描く4歳馬。4連勝でのG1制覇を狙う。
提供:デイリースポーツ