14日、東京競馬場で行われた
ヴィクトリアマイル(4歳上牝、GI・芝1600m)は、
北村宏司騎手騎乗の2番人気
ダンスインザムード(牝5、美浦・
藤沢和雄厩舎)が道中は好位を追走、直線内を突いて先頭に立つと、大外から追い込んだ3番人気
エアメサイアに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分34秒0(稍重)。さらに1.1/2馬身差の3着には4番人気
ディアデラノビアが入り、1番人気に推された
ラインクラフトは9着に敗れた。
勝った
ダンスインザムードは、
父サンデーサイレンス、
母ダンシングキイ(
その父Nijinsky)という血統。全兄に96年
菊花賞(GI)を制した
ダンスインザダーク、全姉に96年
エリザベス女王杯、95年
オークス(共にGI)を制した
ダンスパートナーなどがいる。03年12月の新馬戦から4連勝で04年
桜花賞(GI)を制し、
オークス(4着)を挟んで挑んだアメリカン
オークス(米G1)では2着に惜敗。同年の
天皇賞・秋、
マイルCS(共にGI)も2着に入り、古馬に混じっても好走を続けた。05年シーズンは低迷が続いたが、
天皇賞・秋で僅差の3着と実力の片鱗を示した。年明け初戦の
マイラーズC(GII)は2着に惜敗しており、今回のレースが
桜花賞以来2年1か月ぶりの勝利となった。通算成績17戦5勝(GI・2勝)。
鞍上の
北村宏司騎手はデビュー8年目でGI初制覇。管理する
藤沢和雄調教師は04年
有馬記念以来のGI制覇で
JRA通算21勝目。
JRA重賞は、共に
ジャリスコライトで制した
京成杯(GIII)に続く今年2勝目で、北村騎手は通算9勝目、藤沢調教師は通算76勝目となった。