メンバーの大半が1勝馬ということも珍しくないが、それでも昨年の
モズカッチャンをはじめ、
チェッキーノ、
デニムアンドルビー、
サンテミリオンなど、本番で勝ち負けになる馬がしばしば現れている。レースの性格としては
オークスと共通する面が少なくないのだろう。本番を展望する上で、やはり見逃せない一戦だ。
1.
桜花賞路線の延長戦ではない
過去10年間の連対馬20頭のうち、前走で1600m以下の距離を使っていた馬は2頭のみ。牝馬限定戦と言っても東京芝2000mはタフな舞台であり、マイル路線での実績を鵜呑みにすることはできない。
2.重賞からの臨戦馬は過信禁物
一時期は
フラワーCから回ってきた馬が主力を占めていた時期があったが、
フラワーC組の勝利は2010年が最後。それ以降の7年間では、前走が500万条件だった馬が4勝、オープン特別だった馬が1勝で、未勝利戦から直行した馬も2勝している。
3.勢いかフレッシュさが必要
前走で1着だった馬が最近7年間で6勝。重賞を惜敗してきた馬は疲労が残っている懸念があり、信頼を置きづらい。また、1月以来の
サングレアルや年明け初戦だった
アグネスワルツが連対しているように、休み明けはそれほど割引材料にはならない。
注目は
サトノワルキューレ。前走は
ゆきやなぎ賞で、前々走は梅花賞。いずれもダービー参戦を目指す牡馬が使うレースであり、レース選択自体が牝馬離れしている。唯一敗戦した梅花賞は、直線で不利を受けてのもの。まだ未完成なところを残しつつも、競馬ではきっちり結果を残すところが、資質の確かさの証明だろう。広い東京コースもぴったりだ。