春の福島開催の締めくくりを飾る牝馬重賞。1着馬には
ヴィクトリアマイルの優先出走権が付与されるが、関連性は高くない。
阪神牝馬Sが芝1600mに延長されたことの影響もあって、低調なメンバーになりがちで、過去10年で5番人気以下が5勝と、思わぬ伏兵が台頭することもしばしばだ。
1.上がり馬は苦戦
過去10年(新潟開催の2011年を含む)で、前走で条件戦を走っていた馬の勝利は皆無で、前走でオープン特別を使われていた馬も未勝利。牝馬重賞には珍しく、上がり馬にハードルが高いレースで、重賞を使われてきた馬が中心になる。
2.スタミナが要求される
同じく過去10年で、前走1600m以下のレースを使われていた馬は[0-0-3-41]。牝馬重賞としてはスタミナを問われるレースで、マイル以下の距離を主戦場にしている馬は割り引き。
3.前走凡走馬が一変する
昨年は
中山牝馬Sを6着に敗れていた
ウキヨノカゼが勝利して、一昨年の勝ち馬
マコトプリジャールは前走
愛知杯を殿大敗からの巻き返しだった。前走で馬券圏内を外していた馬が過去10年で4勝を挙げているのと対照的に、前走で1着だった馬は過去10年で勝ち星がない。
注目は
トーセンビクトリー。
中山牝馬Sで4着に敗れたが、トップハンデの56kgを背負って早めに動いたことが響いた印象だ。
有馬記念、
AJCCで牡馬と戦った経験が、スタミナが問われる今回の条件で活きてくるはず。