JRAの現役最高齢の
サイモントルナーレ(牡12、美浦・
加藤和宏厩舎)が、4月18日付の登録抹消を以て引退することがわかった。長期に渡り長距離の重賞戦線を盛り上げ、昨年の
ステイヤーズSなど、藤田菜七子騎手も3度騎乗した。2006年生まれで、同世代には
ロジユニヴァース、
ブエナビスタなど。
サイモントルナーレは
父ゴールドアリュール、
母ユーモレスク、
その父アフリートという血統。2009年3月21日中山6R・3歳新馬でデビュー、初勝利は同年7月4日福島7R・3歳未勝利。2013年に格上挑戦した丹頂S(OP)を勝ってオープン入りした。その後も走り続け、2018年の
日経賞(15着)が最後のレースとなり、通算成績は78戦4勝。馬名の意味は「冠名+おかえりなさい(伊)」。
今後は
JRA馬事公苑にて乗馬として調教を始める。
【オーナー・澤田昭紀氏のコメント】
無事に引退し馬事公苑に行く、という想いが叶い実に嬉しいです。多くのファンにも喜んでもらえるでしょう。トルナーレ号には「おかえり。よく頑張ったね」と声を掛けたいと思います。誘導馬の夢もありますが、まずはゆっくりさせてあげたい。
【
加藤和宏調教師のコメント】
実はあと一戦、ダートでラストランを計画していました。いつも驚くほど元気です。12歳にして毎日、自ら進んで調教コースに向かっています。馬事公苑でも優等生ぶりが認められて、やがて誘導馬になってほしい。本当に感無量です。