「フ
ローラS・G2」(22日、東京)
道中最後方を進んだ1番人気の
サトノワルキューレが、メンバー最速となる上がり3F33秒4の豪脚を発揮。直線大外一気で重賞初制覇を決めた。勝ち時計1分59秒5は、16年
チェッキーノの記録を0秒2更新するレースレコード。勇躍
オークス(5月20日・東京)へ向かう。今年から本番の優先出走権は上位3→2頭に。13番人気の伏兵
パイオニアバイオが、首差で樫への切符を手にした。
新緑映える府中のターフに、豪快な末脚がさく裂した。最後方を進んだ
サトノワルキューレが直線大外一気。懸命に粘り込む
パイオニアバイオをきっちり首差とらえ、レースレコードのおまけを付けて存在感を誇示した。
スタートで遅れるのは想定内。最初のコーナーは少し離れたしんがりで通過する。開幕週、しかも2、3番手を進んだ2頭が2、3着に残る1000メートル通過61秒1のスローペース。それでもM・デムーロは、相棒の力を信じ切っていた。「2000メートルは少し短いし、早めに動いて行くと“オーバーエンジン”になっちゃうから。ゆっくり、ゆっくりと」。肝の据わった騎乗がラストの逆転劇につながった。
陣営は早くから
オークスを目指してきた。デビュー戦快勝後は、牡馬相手となる2400メートル戦を選択。3、1着と結果を出して挑んだ今回。初めての長距離輸送はマイナス4キロの馬体で耐えた。
フ
ローラS勝ち馬は16年
チェッキーノ、昨年の
モズカッチャンと2年続けて本番で2着に奮闘している。「長くいい脚が使えるし、東京が合うと思っていた。やっぱり合うね」と全4戦で手綱を取る鞍上は会心の笑み。角居師も「カリカリするところもなかった。体をふっくらさせて臨みたい」と大一番を見据えた。
同厩舎から
オークスを目指すフラワーC覇者
カンタービレも、ミルコのお手馬。現段階で鞍上は未定としたが、いずれにしても距離が延びる樫の舞台では、さらなるパフォーマンスアップが期待できそうだ。
桜花賞馬
アーモンドアイとの“豪脚”比べ。1カ月後の樫の舞台が楽しみになった。
提供:デイリースポーツ