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シュヴァルグランに騎乗予定のヒュー・ボウマン騎手
――今の気持ちは?
ボウマン
シュヴァルグランは
ジャパンカップを勝たせてくれたとても素晴らしい馬。自分としても思い入れがあります。この馬に乗れるということを非常に心待ちにして日本へ戻ってきました。
――長距離戦、どのように乗ろうと思っていますか?
ボウマン わたしは長距離戦が好きです。もっと乗りたいのですが、
オーストラリアではそういったレースがなくてなかなか乗れるチャンスがありません。しかも、
オーストラリアの長距離戦はハンデ戦が多く、自分は体重の関係で乗れないこともあるのでフラストレーションが溜まります。その点、日本に来ると長距離戦が多いので嬉しいです。それも日本へ来たい理由のひとつですね。
――昨年の
有馬記念を振り返ってください。
ボウマン 中山コース自体が
シュヴァルグランには合っていません。京都や東京のような広いコースならいいんですけど、そういう意味では彼のパフォーマンスが十分に発揮できませんでしたし、不利もありました。ああいう結果にはなりましたが、かなり強かったと思いますし、
有馬記念で勝った
キタサンブラックは強い
チャンピオンホースでした。でも、今回の天皇賞では
キタサンブラックはいません。その分、期待をしています。
――
シュヴァルグランのいいところは?
ボウマン 2400から3000あたりの距離ではすごくパフォーマンスが発揮できる馬だと思います。まず切れ味、ビシッと切れるタイプではありませんが長くいい脚が使えます。あとはスタミナがいいところだと思います。
――調教で確認したいことは?
ボウマン 馬の状態は厩舎に任せていますので、メンタルがハッピーかどうかを確認したいです。それ以外に特にないですね。呼吸の状態などフィジカル面も大事ですが、長距離戦はレースの時間が長いのでこういうときこそメンタル面が(フィジカル面に)連鎖してきます。だから、レース中はいかに気分よく走っているかが鍵だと思います。
――このレースでの作戦は?
ボウマン それは枠が出てから考えたいです。あと、他の対戦相手について研究が済んでいないので、それが終わってからですね。
――最後に抱負を。
ボウマン 日本に来れて、
シュヴァルグランに乗れて本当によかったです。“がんばります”。
(取材・文:花岡貴子)