6日(日曜日)にニューマーケットで行われた、英国3歳牝馬3冠初戦のG1千ギニー(芝8F)は、オッズ67倍で最低人気だったビレスドンブルック(牝3、父シャンゼリゼ)の優勝という大波乱となった。
20名のシンジケートメンバーによる
ポールモール・パートナーズが所有し、
リチャード・ハノンが管理する、ビレスドンブルックの前走までの成績は9戦3勝。昨年8月に
グッドウッドで行われたG3プレスティージS(芝7F)を制した実績があったが、続くドン
カスターのG2メイヒルS(芝8F)は5着、今季初戦となったニューマーケットのG3ネルグウィンS(芝7F)では4着に敗れていた。
67倍は、1814年に創設され、今年で205回目の開催を迎えた1000ギニーにおける歴代最高の配当で、英国3歳クラシック5競走においても、1961年に同じく67倍でダービーを制したプシディアム以来、57年振りとなる高配当だった。
ビレスドンブルックから1.3/4馬身差の2着が、昨年10月のG1フィリーズマイル(芝8F)勝ち馬ローレンス(牝3、父
シユーニ、8倍の4番人気)で、更に1/2馬身遅れた3着が、牡馬を破ったG1
ジャンルクラガルデル賞(芝1600m)を含む2つのG1を制している実績を買われて1番人気(3.75倍)に推されていた
ハッピリー(牝3、父
ガリレオ)だった。
ビレスドンブルックの次走は、現段階では未登録のG1コロネーションS(芝7F213y)に、追加登録を行なった上で参戦することになる模様だ。
(文:合田直弘)