冷たい雨のなか、精力的にケイコにまたがる。昨年7月の落馬骨折から4月28日に戦線復帰したばかりの
石川裕紀人騎手(22)=美浦・相沢。5日の東京1Rで約10カ月ぶりの勝利を挙げると、同日の3Rでは単勝87・6倍の人気薄でVと大暴れだった。
「小5で馬に乗り始めて、これだけ長い期間、乗らないのは初めてでした。久々に騎乗した時は不安がありましたけど、体が覚えていましたね」と笑顔をのぞかせる。翌6日には
新潟大賞典に参戦(
ケントオー=15番人気7着)するなど、長期ブランクを感じさせない存在感を発揮している。
そんな若武者に、今週も重賞騎乗の機会が巡ってきた。京王杯SCに
テオドール(牡5歳、美浦・国枝)で参戦。「先週も新潟で重賞に乗せてもらい、変な気負いもなく平常心で臨める。力のある馬だし、チャンスはあると思っています」。復帰3週目でのタイトル獲りで完全復活を印象付けるか。注目の鞍だ。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ