昨年11月から
オーストラリアで騎乗している
坂井瑠星騎手(栗東・
矢作芳人厩舎)が書類手続きのため日本に一時帰国。今週末19日、20日と来週26日、27日の2週間、国内で騎乗予定だ。
久しぶりの
JRAでのレース騎乗を前に昨日16日には
川崎競馬場で交流レースに騎乗(13着)。ナイターでの騎乗を終え、栗東に帰ってきたのは日付が変わってからだったというが、今朝も
安田記念に登録予定の
モズアスコットなど精力的に調教に跨った。「
モズアスコットはめっちゃいい馬ですね。これまで乗ったことのある馬とはまた乗り味が全然違います。体はブレないんですが、脚の回転がものすごく速いんです」と、4連勝でオープン入り後、重賞でも上位争いを繰り広げている馬について興奮気味に話した。
前回、騎手免許更新のため一時帰国した際は1月27日、28日に中京競馬場で騎乗。2日間で4勝を挙げるインパクトを残した。「あの時はいい馬に乗せていただきましたし、たまたまですよ」と謙虚に話したが、今週末の騎乗馬の話題になると「この馬の前走は…」「最近の京都競馬場の馬場は…」とずっと日本にいたかのように情報が出てきた。聞くと、「
オーストラリアにいる間もレースは全て見ていました。小さい時からずっと競馬を見るのが好きだったので、そんな感じでただ見ているだけですけどね」という。
27日騎乗後には再び
オーストラリアに戻る。当初の予定より
オーストラリア遠征の期間を延長するにあたり、師匠の矢作師に相談したところ「いいよ。本当は帰ってきてほしいけどね」と承諾してもらったという。「僕がいない分、厩舎の調教も大変だと思うのですが、それでも
オーストラリアに行かせていただいてありがたいです。それに、とっても嬉しいニュースも飛び込んできたんです!」と目を輝かせた。(嬉しいニュースの詳細は
坂井瑠星騎手自身の言葉でコラムにてお伝えします)
今週末は京都競馬場で騎乗予定。「良馬場希望」という
サトノガーネットをはじめ楽しみな騎乗馬が集まっている。「気負わず頑張りたいですね!」。月末に21歳の誕生日を迎える青年の顔つきは、以前よりグッと引き締まって見えた。
(取材・文・写真:大恵陽子)