「
日本ダービー・G1」(27日、東京)
主役は譲らない。右前挫石で
皐月賞を回避した最優秀2歳牡馬の
ダノンプレミアムが17日、栗東CWでシャープな伸びを披露した。レース間隔はあいたが、程良く気合が乗り、かつ太め感のない仕上がり。ラスト1週でさらに精度を上げていく。
皐月賞馬
エポカドーロ、良血
キタノコマンドールも意欲的に攻め馬を消化した。
やはり主役はこの馬なのか-。ここまで4戦無敗。頂点に最も近い存在との呼び声も高い
ダノンプレミアムが、1週前リハで世代No.1の実力を存分にアピールした。
朝一番の栗東CW。主戦の川田を背に登場すると、前を行く
ダノンレーザー(5歳1000万下)とサヴィ(4歳1000万下)を目標にピタリと折り合った。そして直線。鞍上の
ゴーサインが出されると、放たれた矢のように鋭く反応。ラスト1Fは“11秒2”と強烈に切れた。
6F79秒1と全体時計も優秀。感触を確かめた主戦は「1週前としてはしっかりとやれました。ホッとしています」と安どの表情。決戦まであと10日。鞍下から伝わる順調さを確認し「
皐月賞の時は1週前追い切りをできなかったので、無事が一番だということを改めて痛感しています。来週の追い切りも乗る予定です」とさらに気を引き締めていた。
仕切り直しの一戦。三冠制覇の夢は途絶えたが、陣営の
モチベーションは下がっていない。「爪が治ってからも順調に調整できています。気持ちや動きの部分がうまくコントロールできるよう、丁寧にやってきました。イメージ通りに来ています」と猿橋助手。抜群の動きで、不安視する周囲の声をシャットアウト。頂上到達へ、準備は着々と進んでいる。
提供:デイリースポーツ