5月16日(水)、翌週に迫った日本ダービー(GI・東京芝2400m)に向けて、有力馬の追い切りが行われた。それぞれに騎乗した各ジョッキーに話を聞いた。
■デビューから毎日杯(GIII)まで3戦3勝で臨むブラストワンピース(牡3・美浦・大竹正博)について、池添謙一騎手。
「オルフェーヴルの時がそうだったように、短期間で馬が良くならないとダービーは勝てないものだと自分の経験から思っているのですが、この馬もその通り良くなっています。
今週の追い切りでは、馬のことはわかっているだろうから、自分の感触で調整をしてほしいと先生からは言われました。前で引っ張る馬についていけましたし、1週前なのでしっかりとやりました。毎日杯以来なので、どのくらい良くなっているか楽しみにしていましたが、時計も出て終いの動きも良かったですね。体には余裕がありましたが、背腰がだいぶしっかりしてきて、動き自体は重くはなかったです。
競馬においてデビュー戦はまぎれが起きやすいので、2戦目が大切だと考えていました。その2戦目のゆりかもめ賞(500万下・1着)はダービーと同じ舞台で終いよく伸びてくれました。前走は先生の意図を考慮した上であのような形の競馬になりました。レースではコントロールがきいて乗りやすく、ハービンジャー産駒とは思えないくらい仕掛けた時の反応が良くて、長い脚も使えますね。
3戦すべて良い内容で勝っていますし、更に上積みを感じています。皐月賞組とは戦ってはいないですが、それはダービーでの楽しみですね。人脈を広げるために美浦で調教に乗ってきましたが、ちょっとしたタイミングでこの馬に乗せてもらえるようになり、縁を感じています。来週の最終追い切りも緊張感を持って乗ろうと思います」
■皐月賞(GI)4着からここに臨むステルヴィオ(牡3・美浦・木村哲也)について、クリストフ・ルメール騎手。
「前走の皐月賞は...