1勝馬ながら、前走
青葉賞2着で
日本ダービー(5月27日・東京芝2400m)への優先出走権を手に入れた
エタリオウ(栗東・
友道康夫厩舎)。中3週で再び東京競馬場への遠征になるが、この中間もしっかり調教を積んでおり、最終追い切りは前走と同じく坂路馬場で行われている。
同厩舎の追い切りが前方を走る中、こちらは
タピゾーを追走する内容。前半がかなりゆっくりだったが、折り合いのついた走り。2F目の標識を過ぎたところでラップが速くなると、本気モードといった感じで体の使い方が変わってくる。
そこからスピードに乗っていくと、前をあっさりと交わして、ゴールではきっちり先着。時計は4F56.3-3F39.9-2F25.4-1F12.4秒。全体は遅いものの、ラップが速くなってからの数字は評価すべきところがある。
ただ、まだ重心にブレがあり、持っている
パワーを分散させながら走っている印象。無駄のない走りができるようになれば、相当力強い走りを見せることができそうなタイプ。秋になれば、もっと良くなってくると思えるが、現状でどのくらいの走りを見せてくれるかといったところも楽しみ。
(取材・文:井内利彰)