前走
皐月賞は6着に終わったものの、上がりタイムはメンバー最速タイをマークした
グレイル(栗東・
野中賢二厩舎)。前走後も在厩したまま、順調に追い切りを消化しており、今朝23日はレースに向けた最終追い切りを行っている。
朝一番のCWコース。先週に引き続いて、
岩田康誠騎手が騎乗。混雑した時間帯ということもあり、前方には角居勝彦厩舎の3頭併せや
ダノンプレミアム(栗東・
中内田充正厩舎)の追い切りも行われていたが、陣営の意図は単走。
前を同じようなペースで進んだため、結果的には道中のラップが少し遅くなったが、最後の伸びは秀逸。時計は6F86.7-5F69.0-4F53.6-3F38.6-1F11.6秒と全体が少し遅め。また最終追い切りが単走というのもデビュー以来初めてになる。
やればいくらでも時計が出るし、併せ馬でも動ける馬。それをあえてこの内容で送り出してくるところをどう判断するか。ジョッキーも2回目の騎乗だけに、いろんな意味で見限ることはできない。
(取材・文:井内利彰)