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日本ダービー・G1」(27日、東京)
まるで重戦車だ。池添を背に最終追い切りに臨んだ
ブラストワンピースが23日、雄大な馬体を揺らしながら美浦Wを駆け抜ける。2馬身先行する
カルヴァリオ(5歳1600万下)に、最後は1馬身差をつけてフィニッシュした。
5F67秒3-36秒7-12秒2の時計に、鞍上は「調教は“バーン”とはじける感じではないが、この馬はレースに行ってのギャップがすごいんです。これからさらに状態が上がり、
ピークで本番を迎えられると思いますよ」と言い切った。
無傷3連勝で
毎日杯を快勝。その後はダービー一本に照準を絞って調整が進められた。「大竹先生から『(ダービーを)勝ったことがあるから分かるだろ?』と言われて、調教も任せてもらっています」と、11年ダービーを
オルフェーヴルで制した池添。一時的に美浦に調教拠点を移した今年、
ブラストワンピースの攻め馬にも積極的にまたがってきた。「縁を感じる馬。思い入れがあるので、この馬と一緒にダービーを勝ちたい」と力強く宣言した。
開業10年目にして競馬の祭典初出走となる大竹師は「出走するのが難しいと痛感しました。そのなかで、人気の一角として参戦できるのは光栄」と武者震い。ダービーを逆算したローテで挑む大一番。
皐月賞組も2歳王者も打ち破り、異例ローテによる土つかずV4で世代の頂点を極める。
提供:デイリースポーツ