「
日本ダービー・G1」(27日、東京)
17頭を引き連れ、
皐月賞馬
エポカドーロは逃げの手に打って出た。1000メートル通過が60秒8という淡々としたペース。完全に流れは支配。だが、ゴール直前で
ワグネリアンが急追。春2冠がスルリとこぼれ落ちた。
「先生(藤原英師)と話して逃げるのも作戦の一つでしたから。できれば、もう少しペースを落としたかったですね。でも、リズム良く走れた結果です。力は見せられたと思う」。悔しさをにじませながらも、完璧なレースへと導いた戸崎圭はさばさばと振り返った。
納得の表情だったのは藤原英師も同じだ。「馬も騎手も満点のレースをしてくれた。体形的には距離がどうかなと思っていたから、父(
オルフェーヴル)の血にかけるしかなかった。こんなにもレースをつくれる馬は初めて」と銀メダルを素直にたたえた。
史上24頭目の春2冠制覇はならなかったが、師は「この後は馬と相談してじっくりと決めます。まだ、伸びしろはあるし、どう成長していくか」と秋への期待をのぞかせた。
提供:デイリースポーツ