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安田記念・G1」(3日、東京)
栄えあるダービージョッキーとなった
福永祐一騎手(41)=栗東・フリー=が31日、2週連続G1制覇に挑む。相棒の
サングレーザーも、前走マイラーズCをコースレコードで制するなど充実一途。勢い十分の人馬が主役の座を勝ち獲るか。
19回目の挑戦で、ようやく手にしたダービージョッキーの称号。栗東トレセンで祝福攻めにあっていた福永は「うまく言い表せないんだけど、いろんな感情が同時に押し寄せて来た。やっぱりダービーは違う。格別だね」と、目尻を下げて余韻に浸る。レース後は都内で行われたイ
ベントに顔を出した後、真っすぐに自宅へと帰り、誰より自分を支えてくれた家族と喜びを分かち合った。
レース2日後の29日には父・洋一さんに会い、福永家の悲願成就を直接報告。思ったようなリアクションはなかったそうだが、「笑っていたし、喜んでくれたんじゃないかな」と親孝行できたことに心を満たされた様子だ。最大の夢を成し遂げたが、やはり勝てば欲が出るもの。「同じ感動を味わえるかどうかは分からないが、また来年も、と思うね」と連覇へ意欲を見せる。さらに、「今週も楽しみ」と2週連続G1制覇への野望も隠さない。
サングレーザーとのコンビで挑む
安田記念は、以前から狙っていた一戦。追い切りには自らまたがり、好感触をつかんだ。「状態はいいよ。バッチリ。前走はあんまりやっていなくて太かったし、モタモタしていた。前走よりいい」と休み明けのマイラーズCを叩いて、順当に上積みがあるよう。レコード勝ちの反動についても「大丈夫だと思う」とキッパリ言い切り、「ちょっと右にもたれるところがあるので左回りも大丈夫。チャンスはある」。人も馬も意気揚々。04年の安藤勝己元騎手(
キングカメハメハ、
ツルマルボーイ)以来14年ぶりとなる、ダービー&
安田記念Vへ。新たなステージに上がったユーイチが、相棒をG1馬へと導く。
提供:デイリースポーツ