圧倒的1番人気に応えることが出来ず、2日(土曜日)のG1英ダービー(芝12F6y)で4着に敗れた
サクソンウォリアー(牡3、
父ディープインパクト)の次走は、6月30日(土曜日)にカラ競馬場で行われるG1愛ダービー(芝12F)か、7月7日にサンダウンで行われるG1
エクリプスS(9F209y)になる模様だ。
レース後、同馬を管理するエイダン・オブラインエン調教師は、「彼は良く走りましたが、何らかの理由で完全燃焼することが出来ませんでした。これが5戦目で、馬がまだ若いのです。複雑な形状をした馬場を走るのは初めてで、馬場のことを含めて、現場の全てに圧倒されてしまったようです」とコメント。
1967年にスターティングゲートが導入されて以来、3頭しか勝ち馬が出ていない1番枠からの発走だった点については「理想的ではなかったかもしれませんが、それを敗因にしたくはありません」としている。
その上で、「次走を楽しみにしてください。次走が私たちに、色々なことを教えてくれるはずです」と話し、その次走については「愛ダービーの可能性を捨てていません」と、再度12Fの距離に挑む可能性を示唆した。
一方、馬主サイドを代表して、
クールモアの
ケヴィン・
バックリー氏は「(登録のある)
エクリプスSに向かう可能性もあります」と発言。「今後、エイダンと3人の共同馬主(デレク・スミス、ジョン・マグナー、マイケル・テイバー)が話し合い、方向性が出ることになるでしょう」としている。
ゴール前で伸びあぐねたレース振りから、前走の二千ギニーから一気に4F伸びた距離を敗因に挙げる声もある中、陣営がどのような判断を下すかが注目されている。
(文:合田直弘)