6日、雨、重馬場の
大井競馬場で行われたダービーシリーズの第4戦=第64回
東京ダービー(SI・2000m・16頭)は、5番手追走から4コーナーで2番手まで押し上げた2番人気
ハセノパイロが直線の激しい追い比べを制し、南関東3歳世代の頂点に立った。勝ちタイムは2分6秒7。
先行グループで運んだ6番人気の
クリスタルシルバーがクビ差で2着。悲願の
東京ダービー制覇へ37回目の挑戦だった
的場文男騎手はこれで10回目の
東京ダービー2着となった。3着に内から伸びた8番人気の
クロスケが入り、
羽田盃に続く二冠を狙った1番人気
ヤマノファイトは7着だった。
勝った
ハセノパイロは
父パイロ、
母タイキアヴェニュー(
その父ティンバーカントリー)という血統。通算成績は9戦4勝、重賞は昨年の
ハイセイコー記念以来で2勝目。
鞍上の
矢野貴之騎手は
東京ダービー初制覇、管理する
佐藤賢二調教師(船橋)は2001年
トーシンブリザード、昨年の
ヒガシウィルウィンに続いて3勝目。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ハセノパイロ(
矢野貴之騎手)
「ダービーを勝った実感はまだ無いのですが、ホッとしたという気持ちです。直線はほとんど覚えていません。3〜4コーナーの手応えが凄くて強気に動いたのですが、やっぱり早かったかな...と思いました。2着馬の足音も聞こえていたので、何とかしのいでくれという気持ちでした。とても大人しくてクセもないですし、何事にも動じない馬です。この距離で良いレースが出来ましたし、夢が広がりました。もっと活躍できるように自分も頑張っていきたいです」
(
佐藤賢二調教師)
「強い馬相手に勝てて嬉しいです。道中は良い位置にいるな、と思って見ていましたが最後は冷や汗ものでしたね。
羽田盃から状態も上向いていました。次は
ジャパンダートダービーになると思います。中央の強い馬も出て来ますし、しっかりと仕上げていきたいです」
2着
クリスタルシルバー(
的場文男騎手)
「スタートも決まって、良い位置で競馬が出来ました。よく走ってくれました」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI