「
宝塚記念・G1」(24日、阪神)
JRAは7日、ファン投票最終結果(有効投票総数107万9150票)を発表した。自身初となる
グランプリ1位の支持を集めたのは
サトノダイヤモンド。3歳時の16年
菊花賞、
有馬記念以来、G1制覇から遠ざかっているが、根強い人気を証明。3度目の
ビッグタイトルをつかみ、健在ぶりをアピールしたい。
応援し続けてくれるファンの存在が胸に響いた。
サトノダイヤモンドが6万3599票を獲得してファン投票1位に。池江師は「ありがとうございます」とまずは一礼。「ファンの皆様の夢を乗せて出走させるわけですしね。昨年の
阪神大賞典以降、勝ち星から遠ざかっていますが、何とか復活して、投票してくれたファンの皆様に喜んでもらえれば」と気を引き締めた。
昨秋の
凱旋門賞15着後、復帰初戦となった
金鯱賞は3着。前走の
大阪杯は見せ場をつくれず7着に敗れた。「あの時はピリッとはしていたけど、結果が出なかった。苦しい展開だったとはいえ、内から全く脚も使えなかったので」と、師はもどかしい現状に悔しさをにじませる。それだけに「まさかこんなに上位に支持してもらえるとは思わなかった」と驚きを隠さない。熱烈な後押しを受け、完全復活にかける思いは一層、強さを増した。
6日の2週前リハは、栗東坂路で僚馬に半馬身遅れ。「特に体に異常もないし、歩様もスムーズ。ただ、もう少しピリッとしてもいいくらいですが…」と不満を口にするが、大一番に向けて急ピッチで態勢を整えていく。
グランプリでは、一昨年の
有馬記念から3回続けてファン投票2位に支持されており、今もなお人気は健在。大きな声援を自らの力に変え、結果という形で恩返ししてみせる。
提供:デイリースポーツ