香港競馬で現在3期連続リーディングを獲得しているジョアン・モレイラ騎手(34)=ブラジル=が、来シーズンの香港での免許更新を行わず、今秋のJRA騎手免許試験の受験を決意したと7日、香港の競馬専門紙「HKracing」が報じた。
同騎手はブラジル、
シンガポールでリーディングジョッキーとなり、香港に移籍。初めてフル参戦した14/15年には香港のシーズン最多勝記録となる145勝をマークして首位を獲得。以降、170勝を挙げた16/17年まで3期連続で最多勝記録を更新、今季(7月15日終了)もパートンと激しいトップ争いを演じている。「難しい決断だったが、香港の関係者に感謝し、次のステージに進む時だと考えた」という本人のコメントも同紙は掲載した。
短期免許で来日した16年8月27、28日には札幌競馬場でJRA最多タイとなる騎乗機会7連勝を記録。また、
モーリス(16年
チャンピオンズマイル)、
サトノクラウン(16年
香港ヴァーズ)、
ネオリアリズム(17年クイーンエリザベス2世C)で香港G1を勝ち、ドバイでは
ヴィブロス(17年
ドバイターフ)でG1Vと、日本馬を勝利に導いており、日本での信頼も厚い。
JRA騎手免許試験は例年9月に1次試験(筆記は英語での受験も可能)が行われ、合格すれば日本語で行われる翌年1月の2次試験へ。そこも突破すれば、15年のM・デムーロ、ルメールに続く、3人目となる通年免許獲得となる。
“マジックマン”の異名を持つ超大物ジョッキーのJRA移籍なるか、今後の動向が注目される。
提供:デイリースポーツ