「
函館スプリントS・G3」(17日、函館)
久々に晴れ間が顔をのぞかせた函館の空の下、
高松宮記念3着馬
ナックビーナスはダートで体をじっくりとほぐし14日、Wで最終リハを行った。田面木助手とのコンタクトは問題なし。少しずつピッチを上げ、迎えた直線は持ったままでも躍動感十分だ。5F73秒1-41秒7-13秒6と、時計的に強調できる材料はないものの、醸し出す雰囲気は抜群にいい。
待って正解だった。馬場状態と
テンションの高さを考慮して木曜追いを選択。火曜の段階では「久々にすごかった」と永井厩務員も驚くほどの気持ちの高ぶりを見せていたが、追い切り当日は実に素直。田面木助手が「日に日に落ち着いてきた。乗っていて雰囲気も悪くなかった。間隔はあいてるけど、気になるところはないね」と合格点を与えれば、同厩務員も「(調教量が)足りなかったら田面木さんがやると思っていたけどね。そこらへんはベテランのさじ加減。いい感じ」と、ひと安心だ。
今後を占う意味でも重要な一戦だ。無事にレースを終えれば、19日に放牧予定。同厩務員は「
スプリンターズS(9月30日・中山)に出られるだけの賞金を加算してほしい。生きものは毎回が勝負だから」と意気込む。17年は賞金不足で思い描いたローテを進めなかったが、勝って堂々とG1への扉を開きたい。
提供:デイリースポーツ