「ユニコーンS・G3」(17日、東京)
直線に向いたところで、もう勝負はついていた。向正面は中団やや後方だった1番人気
ルヴァンスレーヴが、じわりとポジションアップ。先団を射程に入れ、坂下で右手前に変えると一瞬の脚で抜け出す。そのまま危なげなく独走し、3馬身半差のVだ。「スタートがあまり良くない馬だけど、二の脚でいいところにつけられたね。直線も馬なりで伸びた」。Mデムーロは手放しでパートナーの能力を絶賛した。
重賞として創設された96年、勝ち馬
シンコウウインディが翌年の
フェブラリーSを制したのに始まり、近年も
ノンコノユメ、
ゴールドドリームといったG1馬を輩出した登竜門。この勝利により、出世が宿命づけられたと言ってもいいだろう。16年
新潟記念(
アデイインザライフ)以来の重賞制覇を果たした萩原師は「これまでと大きな違いのない、いい勝ち方だったね」と満足げな表情を浮かべた。次戦は
ジャパンダートダービー(7月11日・大井)を予定。約1カ月後、カクテル光線きらめくトゥインクルレースで世代最強の称号に挑む。
提供:デイリースポーツ