連日の勝利で夢への扉を開けた。17日の東京3Rで
ベルクカッツェに騎乗した藤田菜七子騎手(20)=美浦・根本=が、土曜の東京8Rに続いて勝利を挙げ、JRA通算29勝目をマーク。JRA所属馬による
地方競馬の2勝を含めて31勝に到達し、G1騎乗が可能となった。「(31勝を)私自身はそこまで意識していませんでしたし、変わらずに次の1勝を目指してやってきました」と率直な気持ちを伝えつつも、ゴール後、ファンから送られた温かい拍手に「すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
この勝利で減量特典も3キロから2キロに。JRA女性騎手史上初のG1騎乗への意気込みについて改めて聞かれると、「G1はそんなに甘い世界ではないと思っています」と話し、「乗せてもらえるように、これからも騎乗技術を上げていかなければ」と気を引き締めた。師匠の根本師は「(G1に)簡単に乗せてもらえるわけではない」と厳しい言葉をかけるが、日々の菜七子を見て「着実に成長している」と目尻を下げていた。
提供:デイリースポーツ