今朝7時58分、大阪を震源とする直下型地震がおきました。この度の震災に際し、皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
わたしはそのとき、栗東トレセン内で
ヴィブロスの取材待ちのため、友道厩舎のすぐそばにいました。これまでトレセン内で聞いたことのない地響きと縦とも横とも言えぬ大きな揺れを感じまして。
その前か後か忘れましたが、緊急地震速報が同じく取材を待つ記者さんたちの携帯から一斉に鳴りまして。地震もですが、その音にビックリ!同じように厩舎内でも仕事中の方々の携帯の警戒音が鳴り響いたものと思われます。
ほどなくして、
ヴィブロスの取材が始まったのですが。地震の瞬間の馬たちの様子を安田助手に聞くと「暴れたりする馬もいましたけど、すぐにおさまりましたよ」とのこと。やっぱり馬も慌てますよね。その後、いくつか厩舎をまわりましたが同様で大きな影響は見受けられず、この地震の影響でケガをしたり放馬をしたりという情報は入らなかったことを書き記しておきます。
さて、
ヴィブロスです。この中間、とても順調そうです。担当の安田助手にお話をうかがいました。
「順調に乗り込めています。動きも良くなっているし、体がドッシリして
パワーもついてきたこともありトモでしっかり走れるようになりました。(気候が)暖かくなってきて、より体調が良くなりました。特に不安なところはなく、順調にこれています」
ドバイ帰りということで、見えない疲労が懸念されますが、そのあたり陣営はあまり意識していないようです。
「よく"輸送で疲れが"と言われたりしますが、普段や調教の動きから疲れを感じることはないです。大丈夫じゃないかな、と思っています」
成長曲線としては「いまが完成期」とのこと。
「ドバイにいたときより、背が延びて幅も若干出ていてひとまわり大きくなっています。数字は440前後。ドバイでは体はいいけど毛ヅヤ良くなってきている途中でしたが、今は体も毛ヅヤもいいですね」
成長の仕方も姉の
ヴィルシーナとは違うようです。
「お姉ちゃん(
ヴィルシーナ)は放牧のたびに成長して戻ってくるというパターンを5回くらい繰り返していました。
ヴィブロスは3歳の春は小さかったけれど夏に一気に成長した感じです。そのあとも成長し続けていますが、今が完成期といっていいでしょう。カイバはすごくよく食べるんですが、それもあって3歳の春から緩めずにトレーニングをし続けられているのが今に繋がっているのかな、と思います」
すでに十分仕上がっているので、今週は調整程度の調教になりそうです。
「仕上げはいつもどおりです。先週、しっかり追い切ったので今週は強い調教はいらないと思います。距離は守備範囲ですが、得意ではない。そのあたりが鍵かな、と思います。道中、折り合って
リラックスして走れればもつと思います」
(取材・文:花岡貴子)