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ラジオNIKKEI賞・G3」(7月1日、福島)
今年、開設100周年を迎えた福島競馬場で行われる
ラジオNIKKEI賞。3歳馬同士によるハンデ戦で、13年に3連単91万7500円が飛び出したように、大荒れの可能性を秘める一戦だ。今回が重賞初挑戦となる
キューグレーダー。前走500万下を制した勢いがあり、素質も実績馬に引けを取らない。デビューから4戦オール連対の
ダノンシャンティ産駒に、一発ムードが漂っている。
3歳馬同士によるハンデ戦。一筋縄では行かない一戦で、
キューグレーダーに一発ムードが漂う。まだ500万下を勝ち上がったばかりで、今回が重賞初挑戦となるが、デビューから4戦して2、1、2、1着と連対率100%。底を見せていない魅力にあふれている。
前走は500万条件をV。古馬と初対戦だった上、スタートひと息でいつもより後ろの位置取りになりながらも、鋭い決め手を発揮して差し切った。浅山助手は「古馬相手にいいレースをしてくれました」と振り返る。走破時計1分20秒8は、1週前に行われた
由比ヶ浜特別(1000万下)より0秒2遅いだけの好タイム。レースぶりだけではなく、中身も優秀で評価できる。
今回は中2週の競馬となるが、中間も順調そのものだ。「初めて前走から在厩のまま競馬を使うことになりますが、落ち着きがあって雰囲気はいいです」と同助手は好感触を伝える。17年末にデビューしてここが5戦目。「少しずつ筋肉がついて走りが良くなってきました」と成長ぶりに目を細める。
決戦の舞台は福島芝1800メートル。器用さを要求されるが、「東京で500万下を勝ちましたが、直線が長いコースよりも小回りの方がいいタイプですから」と歓迎。重賞初挑戦についても、「楽しみにしています」と期待は大きい。素質はここに入っても引けは取らない。ハンデ53キロを生かして実績馬にひと泡吹かせる。
提供:デイリースポーツ