この夏、大注目の一戦に向けて、着々と準備は進んでいる。平地の
開成山特別(7月7日・福島)に挑むJ・G1・5勝を含む障害重賞9連勝中の
オジュウチョウサン(牡7歳、美浦・和田郎)が27日、美浦Wで1週前追い切りを行った。
ユキノエルドール(4歳障害未勝利)との併せ馬で、5F67秒3-38秒5-12秒4をマークして3馬身先着。和田郎師は「平地になるが、いつもと同じパターンで調整しています。きょうしっかり追ったことで、仕上がりは万全に近いという感じです」と納得の表情を見せた。
今回は障害の絶対王者が、平地でもトップを目指すための参戦。オジュウは障害戦で5億円以上の賞金を獲得しているものの、平地では未勝利馬。今のままでは平地のビッグレースには出走できない。そこでまずは1勝が必要となる。
1勝さえ挙げていれば、フルゲートに満たないレースに限り、出走が可能。また、
有馬記念でファン投票上位に入ればG1へも出走できる。もちろん今回もフルゲートの14頭以上が出馬投票するとゲートインできない。「出られればいいですけど」と師も心配な様子。歴史的な一戦に向け、まずは7月1日に発表される特別登録の頭数が注目される。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ