「
ラジオNIKKEI賞・G3」(1日、福島)
メンバー唯一の3勝馬。トップハンデタイの56キロを背負っても、ここで負けるわけにはいかない。2番人気の
メイショウテッコンが、巧みなレース運びで見事に重賞初Vを決めた。
松山の好判断が光った。
キボウノダイチ、
シセイヒテンが積極策で先行すると、無理をせず3番手へ。前半1000メートル通過が58秒7というやや速い流れだったが、4角で満を持して外に持ち出し、残り200メートルで先頭に立つと、大外から飛んできた
フィエールマンを封じてフィニッシュ。「内枠なのであまりもまれたくなかったのですが、道中もよく我慢してくれました。抜け出すとジリっぽいところがありますが、最後はよくしのいでくれました。強い競馬だったと思います」と鞍上は笑顔を見せた。
春はクラシックに惜しくも届かなかったが、この勝利で秋のG1ステージがはっきりと視野に入った。高橋忠師も
菊花賞(10月21日・京都)路線を進むことを明言。「このあとは2カ月ほど夏休み。使うなら
トライアルしかない。これで堂々と行けると思います」と、
神戸新聞杯(9月23日・阪神)を
ステップに三冠最後の舞台を見据える。力を蓄えてきた
マンハッタンカフェ産駒が、夏を越してさらに成長した姿を見せてくれそうだ。
提供:デイリースポーツ