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夏の川崎はマイル戦がアツい! 佐藤哲三が川崎1600mを徹底解説/スパーキングLC

  • 2018年07月04日(水) 18時01分
 夏の川崎競馬はマイル戦がアツい! 7月5日(木)の20時10分にJRA勢もエントリーするダートグレード競走・スパーキングレディーカップ(JpnIII)が、8月22日(水)には南関東重賞・スパーキングサマーカップ(SIII)が、同じ川崎1600mの舞台で開催される。

 そこで今回は元JRA騎手ながら、地方競馬でも活躍した佐藤哲三氏を直撃。川崎マイル戦のみどころと馬券的攻略法を聞いた。

「番組的にエスポくん(エスポワールシチー)で乗る機会はなかったですが、メイショウバトラーで挑んだJBCマイル(06年・2着)は覚えています。あの時はブルーコンコルドを倒すことだけを意識して臨み、戦前のプラン通りの競馬ができました。結果、敗れはしましたが悔いのないレースができましたね。

■06年JBCマイル(4番:メイショウバトラー)

 まずジョッキー目線から解説すると南関東の競馬場のなかで最も角度がきついとされるコーナーワークが最大のみどころ。JBCマイルの時もコーナーに差し掛かれば、必然的にスピードを上げることができないので、後ろにいたブルーコンコルドがそのゾーンに入ったときに仕掛けようと意識していたくらいです。

 コーナーの角度がきついと、その“入り方”も重要です。鋭角に入ると馬にブレーキが掛かってしまい、またゼロから加速するハメに。僕は手前で助走をつけるためにトモをワンテンポ遅らせて……というとわかりづらいですが、野球のベースランニングでいう2塁まで速度を落とさず到達するために、1塁前で膨らむようなイメージで回っていました。

 これもあって、1コーナーまでの位置取り・進路取りは大きなポイントです。スタートから直線が長いけど、過度に内に入れて進めたくはない。ジョッキーたちの心理や駆け引きもわかりやすく楽しめるので、レースを観る際は注目してみてください。

 そして馬券の話ですが、基本的には枠順の有利不利もなく、結果を見ればまぎれも少ないコース。あまり面白いことを言えず申し訳ないですが(笑)、セオリー通り力上位で馬券を組み立てるのがベターでしょうか。

 強いて言うなら穴で狙いたいのは逃げ・先行よりも差し馬。さすがに差し一辺倒の馬だときついですが、下のクラスで先行経験があるなど、ある程度テンのスピードもあり、機動力を兼ねている馬が理想です。

 そういった馬が騎手の技量やスキル次第で逆転できる中枠に入っていれば、人気がなかったとしても面白いと思います」


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