「セレクトセール2018」の2日目当歳セリが10日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。注目が集まったのは18年初上場となった新種牡馬の産駒たち。
ドゥラメンテ産駒の「
アイムユアーズ18」が1億8000万円、
モーリス産駒の「
ラスティングソング18」が1億7000万円の高値で落札されるなど、高評価を得た(※価格は全て税抜き)。
この春に生まれたばかりの当歳馬のセール。今年、初産駒が誕生した新種牡馬の子どもも続々と登場した。
中でも15年に
皐月賞、ダービーの2冠を制した
ドゥラメンテ産駒には、最高額の1億8000万円の値がついた。母は13年
クイーンSなど重賞4勝の
アイムユアーズ。母譲りの明るい栗毛で、額の星が
チャームポイントの当歳を落札したのは、今年の
大阪杯で初G1勝ちを飾った
スワーヴリチャードなどを所有する(株)NICKSだった。
NICKSで血統面の
アドバイザーを務める竹内啓安(ひろやす)さんは「血統、配合、動き、馬体、この4つが一番そろっていたのがこの馬だった。配合が
ダイナカールの4×4。日本ならではのクロスが魅力で、これが購入の決定的要因ですね。これは
ドゥラメンテの子でないとできない」と力説。父、母ともに日本が誇る名牝系という、無限の可能性を秘めた血統構成に夢を託したようだ。
スワーヴリチャードもセレクトセール当歳セリで、1億5500万円で購入した馬だ。当時も「今回と同じ購入イメージだった」という竹内
アドバイザーは「あの馬も
ハーツクライ産駒で初めて1億円を超えた馬。それくらいの価値が
ドゥラメンテにはある」と評価。「次の
リチャードを探そうと思って買いました」と満足そうに語った。
提供:デイリースポーツ