先週、ニュースでお伝えしたとおり、
凱旋門賞へチャレンジする
クリンチャーと一緒にフランスへ帯同するパートナーが同じ宮本厩舎の
ゲネラルプローベに決定しました。
ゲネラルプローベという馬名はドイツ語で、クラシック音楽の演奏で公演の本番間近に舞台上で行う最終リハーサルを意味します。よく「ゲネプロ」と略しますよね。
帯同馬といえば、おっとり大人しい馬もいれば、すごく元気な馬もいます。ゲネプロはどんなタイプなのでしょう!?
サトノダイヤモンドに帯同した
サトノノブレスは後者の典型でした。でも、今回は前者かな〜? と思いながら、宮本厩舎の馬房を見に行ったところ…。
後者でした。カイバをつける直前で最高にお腹が空いているタイミング。しかも、その日は追い切ったあとで結構気合が乗っていたんです。たまたま行った時間帯がよくなかったのかもしれませんが、かなりエキサイトしていました。
「でも、性格は素直ですし、ふだんはこんなにうるさくはないですよ」
と担当の方も仰っていました。確かに、ほんとお腹が空いていたようで、カイバをねだっていただけみたいで。食事の時間になったら、あれ? と拍子抜けするくらい大人しくなっていましたよ。ほんと素直(笑)。微笑ましかったです。
でも、顔つきからものんびり屋さんという印象はなく、キリっとしたタイプ。どちらかというと
クリンチャーがゆったりさんなので、案外いいコンビかもしれません。
「知っている馬がいつも隣にいてくれる安心感は大きい。ひとりにさせないというのはすごく大事」
と宮本師はアウェーに仲間を連れていくことの重要性を説きます。
はい、ほんとに。フランス・
シャンティの調教場は日本と違って広大です。キビキビとした
ゲネラルプローベとどっしりと風格も出てきた
クリンチャーが連れ立って
シャンティの森を行き来する姿が目に浮かびます。
ちなみに
ゲネラルプローベは今週、福島に遠征。日曜日の障害未勝利戦に出走します。タイミング的にもしかしたらここがいったん国内最終戦になるかもしれませんね。成績は近3走が3着→8着→3着。障害戦は調教から騎手が積極的に携わり育てていきますし、ここは鞍上の中村騎手、なんとしても勝っておきたいところでしょう。頑張って!
(取材・文:花岡貴子)