7月11日から13日まで英国のニューマーケットで開催された「タタソールズ・
ジュライセール」は、総売り上げが前年比17.8%ダウンの1207万4300ギニー、平均価格が前年比16.1%ダウンの2万1485ギニー、中間価格が前年比16.7%ダウンの1万ギニー、前年11.4%だった主取り率が今年は12.9%と、主要な指標が全て前年より悪化する結果に終わった。
近年は好調に推移してきた英国の競走馬市場だが、今年春にニューマーケットで行われた2つの2歳
ブリーズアップセールでも価格は下落しており、
ジュライセールの結果は英国の競走馬マーケットが縮小期に入ったことを示すものと、市場関係者は見ている。
英国のEU離脱を2019年3月に控えている一方、離脱による激変を緩和するためのルール作りが遅々として進んでおらず、経済に深刻な影響を及ぼす懸念があることが、競馬産業にも波及しているものと分析されている。
なお最高価格馬は、上場番号221番として登場した現役の1勝馬アワードウィニング(牝3、父ドゥバウィ)。G1
香港マイル(芝1600m)2着馬
ロイヤルベンチ、G1愛ダービー(芝12F)3着馬
メンフィステネシーらの半妹にあたる同馬は、35万ギニー(約5440万円)でブランドフォード・ブラッドストック社が購買している。
(文:合田直弘)