「函館２歳Ｓ・Ｇ３」（２２日、函館）

　世代最初の重賞覇者を目指し、ナンヨーイザヨイが１８日、函館芝で躍動。実戦さながらのスパーリングで磨きをかけられた。先週、節目のＪＲＡ１５００勝を達成した岩田を背に、タイトルをつかみ取ってみせるか。

　実戦さながらの最終リハだった。ナンヨーイザヨイは岩田を背に函館芝へ。須貝厩舎の３頭併せと一緒に発進し、序盤は前から３頭目で軽快に四肢を伸ばす。直線は内から２頭目。最後まで馬なりだったが、自ら首を使ってギアを上げ、力強い末脚で最内アドマイヤアルパマ（４歳５００万下）を１馬身競り落とし、５Ｆ７０秒８-４０秒０-１２秒１で駆け抜けた。

　前走後、初めてまたがった鞍上は「反応は新馬よりも良くなっている。動ける態勢」と上積みを実感する。「新馬の時はフワフワして、太いと思っていたけど、それでも走ったしね。素直で乗りやすい馬」と期待は大きい。

　額田助手も「良かったですね。１週前と先週末にやって、素軽くなっていますね。体も前走と同じくらいでいけそう。太い感じはないですよ」と仕上がりに満足そう。馬場は朝からの濃霧で水分を含んだ状態だったが、全く問題なし。「少々なら渋ってもこなしてくれると思う。パワータイプなので」と自信を口にした。

　岩田は先週、節目のＪＲＡ通算１５００勝を挙げ、函館リーディングも１２勝で２位。昨年は同厩舎＆同オーナーのナンヨープランタンで６着に敗れただけに、「頑張ります」と必勝を誓う。今年こそパートナーを重賞Ｖに導き、人馬とも最高の形で函館の夏を締めくくる。

提供：デイリースポーツ