今週は栗東にも美浦にも顔を出したんですが、どちらとも暑いというレベルを通り越してます。それゆえ、調教が少々軽くても、仕上がり切っていなくても、レースでしっかり走れるかが大事になっているように見受けられます。
となれば、この状況でいちばん信頼したくなるのは、この暑さを気にしない体質のお馬さんですよね。そういう意味でこの暑さの中でもしっかり追い切りをこなし、かつ元気も保っている
ウインガニオンに頼りたくなります。
「個体差、ですね。典型的な夏馬と言っていいと思います。昨年もこのレースを制しているだけでなく、毎年夏になると結果を出しています。短期放牧のあと、今年もこのレースに照準をあわせて栗東に戻しています」と西園助手。
6月22日に栗東トレセンに戻ってきたあとは24日に坂路で時計を出しており、その後7月に入ってからは坂路52秒前後をしっかり叩き出しています。
「この暑さの中でいい状態を保ちながらこれだけ追い切れるのは、
ウインガニオンの強みだと思います。夏の暑さは気にしていないですね。『僕は僕で頑張る』っていう感じじゃないですか(笑)」
見るからにバテている馬もいる中、
ウインガニオンはホントに元気ハツラツなんですよ!ハンデ57.5キロについては厩舎としても「想定内」とのことでした。
「昨年は57キロで勝っていますからね。毛ヅヤもいいし、とにかく元気がいいので今年の夏も楽しみにしています」
(取材・文:花岡貴子)