「
函館2歳S・G3」(22日、函館)
アスターペガサスの背で、小崎は夢中でステッキを振るい、そして懸命に手綱を押した。ゴール直前、内外離れたたたき合い。最後は執念で約4センチ差の接戦を制した。
デビューから度重なるケガに苦しみ、11回目の挑戦で念願の重賞初V。小崎は「今までにないくらいうれしい。届いてくれと思って必死に追いました。勝っていると思っていなかったのでホッとしました」と満面の笑みを浮かべた。
ゲートで後手に回り、序盤は後方2番手。それでも焦らずに運べたのは、パートナーへの信頼からだ。「新馬から続けて乗せていただけましたしね。馬がすごく良くなっていたので、レースが楽しみになるくらい自信があった」とキッパリ。先週のJRA通算100勝達成に続く活躍に「いい結果を出せて良かった」と胸を張った。
中竹師は「間に合わないと思ったけどね。ゲートの癖を知っているから慌てなかったんだろうね」と人馬の奮闘をたたえた。今後は週明けに放牧に出て、間に1、2戦挟んで朝日杯FS(12月16日・阪神)を視野に入れる。「距離の融通も利くと思う。能力も伸びしろもある」と師。重賞Vでつかんだを自信を胸に、人馬ともさらなる飛躍を遂げる。
提供:デイリースポーツ