21日(土曜日)に米国フロリダ州のガルフ
ストリームパーク競馬場開催の、第5競走に組まれた未勝利戦(d8F)を、3番人気(7.4倍)に推されていたガスティウィンド(セン3、父インディウィンド)が優勝。同馬を管理する
ジェリー・ボゾ調教師(97歳)は、自らが持っていた記録を更に塗り替え、サラブレッド競走における調教師の歴代最年長勝利記録を樹立した。
ボゾ調教師は、1920年10月25日生まれ。第2次世界大戦に空軍の
エンジニアとして参戦した後、ボトル製造業を興して成功。1970年代からフロリダで競走馬の生産と所有をはじめ、まもなく自らの所有馬は自らの手で調教管理するようになった。
94歳だった2015年5月、管理馬
フラッターバイでガルフ
ストリームパーク競馬場のシーリリーHを制し、ステークス制覇の調教師最年長記録を更新。
96歳だった昨年6月、管理馬コットントゥーヤーでガルフ
ストリームパーク競馬場の未勝利戦を制し、それまで
ノーブル・スリーウィット調教師が保持していた95歳という記録を破り、調教師としての最年長勝利記録を樹立していた。
この日、ボゾ調教師は残念ながらガルフ
ストリームパーク競馬場には臨場しておらず、ガスティウィンドの勝利の瞬間は、自宅のパソコンで見届けている。
(文:合田直弘)